2022.2.1
日本伝統工芸の「金工作品」をご覧になったことはありますか?
ゴールドやシルバーなどの金属の「鋳金」から「彫金」という何百もの工程を踏み、
一つの作品に3、4か月~半年ほどの制作時間がかけられる
非常に繊細で高度な技術を要するものです。
そんな金工の作家 大槻昌子氏の個展が日本橋三越本店にて開催され、
Akanbiのデザイナー寺井宏華のアートフラワーと金工花器のコラボ作品で、会場を飾らせていただきました。
松×銀花器「湧」
前述通り、金工作品の制作には膨大な時間やエネルギーを要するため、
日本橋三越での開催頻度としては「10年に1回」が最速とされており、
大槻氏にとって今回が3回目の開催。
2022年 大槻氏の作品がニューヨークタイムズに掲載
そして今回は大槻氏の念願であった初の「美術特選画廊」にて。
文化勲章受章作家や人間国宝をはじめとする
日本を代表する作家の個展を中心に開催されるとても広さのある会場です。
アートフラワーが大槻氏の作品にぴったりと調和し、会場全体に華を添えることができました。
柘榴×銀花器
椿×銀花器「捻」
紅白梅×赤銅象嵌銀花器「彗」と銀象嵌花器「一会」
金属の表面を彫るための彫刻刀も
なんと大槻氏ご自身の手作り。
デザインを描き、模型を作り、デザインに沿って、
ひと彫ごとにサイズが異なる彫刻刀が使用されます。
菊×銀花器「捻」
金工愛好家、そして金工芸に馴染みがなかった方々、
貴重な展覧会へ大勢のみなさまにお越しいただけ、
日本伝統工芸とアートフラワーに触れる機会をお楽しみいただけたこと、大変感謝しています。
ありがとうございました。
金工作家 大槻昌子氏
<大槻昌子 金工展>
会場:日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊
会期:1月26日(水) ~ 1月31日(月)
午前10時~午後7時 ※最終日午後5時終了
挿花:いけばなアートフラワー作家 寺井宏華
大槻昌子 金工展>>
デジタルカタログはコチラ>>